狂犬病予防注射

座っている犬の写真

狂犬病とは

狂犬病はすべての哺乳類に感染し、発症後は治療法がなくほぼ確実に死亡する恐ろしい感染症です。
日本では60年以上発生していませんが、海外からウイルスが持ち込まれるリスクがあるため、蔓延防止には予防接種による集団免疫が非常に重要です。
狂犬病予防注射は、犬を守るためだけでなく、人を、そして社会を守るために必要なことなのです。
このため狂犬病予防法により、犬の飼い主には

  • 登録・狂犬病予防注射の実施
  • 犬鑑札の装着(マイクロチップで代用可能
  • 注射済票の装着

が義務付けられています。

接種時期

  • 生後3ヶ月を超えたら
  • 飼い始めてから30日以内
  • 毎年4月から6月

生後91日以上の犬を飼い始めたら30日以内に、予防注射を受けてください。
翌年以降は毎年1回、4月1日から6月30日の間に受けさせましょう。

実際の接種のタイミングは体調等に合わせて獣医師と相談することが大切です。
持病や副反応などの健康上の理由で接種が困難な場合は「猶予証明書」の発行ができますので、そのままにせず病院にご相談ください。

接種後の注意点

健康な場合でも軽い副反応(発熱や倦怠感、元気・食欲の低下)が出ることがあります。
呼吸困難や重度の嘔吐があれば、すぐに獣医師に相談してください。

アレルギー反応のリスクがあるため、接種後20分程度は病院で様子を見ましょう。
激しい運動やシャンプーは1週間程度控えることが推奨されます。

交付手続き

接種後は注射済証を市区町村窓口に提出し「注射済票」の交付を受けてください。「犬鑑札」はマイクロチップの普及により代用とすることができるようになりましたが、注射済票は装着が義務付けられています。

当院では済票交付申請を代行(杉並区・世田谷区・三鷹市)しておりますので、保健所等に申請に行くことなく鑑札の交付が受けられます。

狂犬病ワクチンは、愛犬の健康を守るためだけでなく、人々の安全を守るためにも欠かせません。狂犬病清浄国(発症がない国)であることは、検疫など渡航の際にも非常に有利です。

狂犬病ワクチンを定期的に接種し適切な手続きを行いましょう。

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